平方根 ― 「2 乗すると a になる数」
まず、身近なところから
面積 9 cm² の正方形の 1 辺は 3 cm(3 × 3 = 9)。では面積 2 cm² の正方形の 1 辺は?
1.4 × 1.4 = 1.96、1.41 × 1.41 = 1.9881、1.414 × 1.414 = 1.999…。ぴったりの数が書けない。
そこで「2 乗すると 2 になる数」に √2(ルート 2)という名前をつける。これが 平方根。
ことば
- a の 平方根 = 2 乗すると a になる数。9 の平方根は 3 と −3(2 つある)
- そのうち正の方を √a と書く。√9 = 3、√2 = 1.414…
- √a は「2 乗すると a になる正の数」だから (√a)² = a。(√2)² = 2、(√7)² = 7
- √(a²) = a(a > 0)。√25 = √(5²) = 5
2乗
3 ──→ 9
3 ←── 9
√
√ は「2 乗の逆」の記号。
大小 ― 中身で比べる
a < b なら √a < √b。3 と √10 はどちらが大きい?
3 = √9 と書き直す。√9 < √10 だから √10 の方が大きい。
整数を √ の形にそろえてから中身を比べる。
√ を簡単にする ― 2 乗の数を外に出す
√12 = √(4 × 3) = √4 × √3 = 2√3
中身を「2 乗の数 × 残り」に分ける。2 乗の数は √ の外に出られる。
例 1 √50 = √(25 × 2) = 5√2
例 2 √72 = √(36 × 2) = 6√2
(√72 = √(4 × 18) = 2√18 は途中。18 = 9 × 2 でさらに 2 × 3√2 = 6√2)
かけ算・わり算
√a × √b = √(ab)、√a ÷ √b = √(a/b)。中身どうしを計算してよい。
例 3 √3 × √12 = √36 = 6
例 4 √2 × √8 = √16 = 4
有理化 ― 分母に √ を残さない
のように分母に √ があると、値がわかりにくい(1 ÷ 1.414… の計算は面倒)。
分母と分子に同じ √ をかける と分母が整数になる。
分母 √2 × √2 = 2。これを 有理化 という。
例 5 (分母は 5)
たし算・ひき算 ― 同じ √ の項だけまとめる
3√2 + 2√2 = 5√2。√2 を「文字 x」と思えば 3x + 2x = 5x と同じ。
√2 + √3 は まとめられない(x + y と同じ)。
√12 + √3 は、√12 = 2√3 にしてから 2√3 + √3 = 3√3。
練習してみよう
- √18 = a√2 の a → 18 = 9 × 2 → 3
- √144 → 12
- (√11)² → 11
- √5 × √20 → √100 = 10
- の b → 3
- 4 と √17、大きいのは → 4 = √16 < √17 → √17
- 5√3 + 2√3 = c√3 の c → 7
よくある間違い
- × 9 の平方根は 3 だけ → 3 と −3。√9 は 3 だけ
- × √12 = 2√6 → 12 = 4 × 3。2√3(4 が 2 乗の数)
- × √2 + √3 = √5 → たし算は中身をたせない。まとめられない
- × 有理化で分子に √ をかけ忘れる → 分母と分子 両方 にかける
練習の前に
√ を簡単にしたときの係数、√(n²)、(√n)²、√ の積、有理化の分母、大小(4 択)、加減の係数が 20 問。答えは整数。
「中身を 2 乗の数 × 残り に分ける」が基本動作。