資料の活用(度数分布)― たくさんのデータを区間で整理する
まず、身近なところから
クラス 40 人の 50 m 走のタイム。40 個の数字を眺めても「速い人が多いのか、ばらついているのか」は見えない。
そこで「7 秒台が何人、8 秒台が何人…」と 区間に分けて数える。これが 度数分布表 です。
度数分布表のことば
| 階級(秒) | 度数(人) |
|---|---|
| 7 以上 8 未満 | 5 |
| 8 以上 9 未満 | 18 |
| 9 以上 10 未満 | 12 |
| 10 以上 11 未満 | 5 |
| 合計 | 40 |
- 階級: データを分けた区間(7 以上 8 未満)
- 階級の幅: 区間の大きさ(1 秒)
- 度数: その階級に入るデータの個数(18 人)
- 階級値: 階級のまん中の値(7〜8 なら 7.5、10〜20 なら 15)
「以上」はその数を含み、「未満」は含まない。8.0 秒ちょうどは「8 以上 9 未満」に入る。
ヒストグラム ― 表を柱にする
人
18│ ■
│ ■
12│ ■ ■
│ ■ ■
5│ ■ ■ ■ ■
└──┴───┴──┴──┴──
7 8 9 10 11 秒
柱の 間をあけない(区間が連続しているから)。山の位置や形で、分布の様子が一目でわかる。
相対度数 ― 人数が違う資料を比べる
A 組 40 人で 8 秒台が 18 人、B 組 25 人で 8 秒台が 10 人。どちらが「8 秒台の割合」が高い?
人数が違うので、割合 にそろえる。
A: 18 ÷ 40 = 0.45、B: 10 ÷ 25 = 0.4 → A の方が高い。
相対度数を全部たすと必ず 1 になる。
累積度数 ― 「ここまでで何人」
最初の階級からその階級までの度数を たしていった もの。
| 階級 | 度数 | 累積度数 |
|---|---|---|
| 7〜8 | 5 | 5 |
| 8〜9 | 18 | 23 |
| 9〜10 | 12 | 35 |
| 10〜11 | 5 | 40 |
「9 秒未満は何人?」→ 9〜10 の手前までの累積度数 23 人。
代表値(度数分布表の場合)
- 最頻値: 度数がいちばん多い階級の 階級値。上の表なら 8〜9 の階級値 8.5
- 平均値・中央値: 小 6 と同じ考え方(表からは階級値を使っておよその値を出す)
練習してみよう
度数分布表「0〜10: 3 人、10〜20: 7 人、20〜30: 6 人、30〜40: 4 人」で
- 度数の合計 → 3 + 7 + 6 + 4 = 20
- 10〜20 の相対度数 → 7 ÷ 20 = 0.35
- 30 未満の累積度数 → 3 + 7 + 6 = 16
- 度数がいちばん多い階級の階級値 → 10〜20 のまん中 → 15
- 階級 40〜50 の階級値 → 45
よくある間違い
- × 相対度数を「度数 ÷ 階級の数」にする → 度数 ÷ 合計
- × 累積度数をその階級だけの度数と答える → 最初から その階級までを たす
- × 最頻値を「いちばん多い度数(18)」と答える → 答えるのは 階級値(8.5)
- × 「以上・未満」の境目を間違える → 「10 未満」に 10 は入らない
練習の前に
相対度数(小数)、累積度数、最頻の階級の階級値、合計、階級値が 20 問。
表は「0〜10: 3人、10〜20: 5人、…」の形で文章に書いてある。まず合計を出してから考える。