一次方程式 ― 「x はいくつ?」を式で求める
まず、身近なところから
1 個 x 円のパンを 3 個買って、150 円のジュースと合わせて 600 円だった。パン 1 個いくら?
式にすると 3x + 150 = 600。この「= で結ばれた式」で x を求めるのが 方程式 です。
小学校では「600 − 150 = 450、450 ÷ 3 = 150」と逆算した。方程式は、その逆算を どんな式でも同じ手順 でできるようにしたもの。
ことば
- 方程式: x の値によって成り立ったり成り立たなかったりする等式。3x + 150 = 600
- 解: 方程式を成り立たせる x の値。x = 150
- 方程式を解く: 解を求めること。ゴールは「x = □」の形
等式の性質 ― 天びんのイメージ
3x + 150 = 600
┌────────┐ ┌─────┐
└───┬────┘ └──┬──┘
△ △ ← つり合っている
つり合った天びんは、両方の皿に同じことをしてもつり合ったまま。
- 両辺に同じ数をたしてもよい
- 両辺から同じ数をひいてもよい
- 両辺に同じ数をかけてもよい
- 両辺を同じ数(0 以外)でわってもよい
これを使って、x だけを左に残していく。
例 1: 3x + 150 = 600
- 両辺から 150 をひく: 3x = 450
- 両辺を 3 でわる: x = 150
移項 ― 「反対側に移すと符号が変わる」
「両辺から 150 をひく」を毎回書くのは面倒。結果だけ見ると、左の +150 が右に −150 として移動している。
3x + 150 = 600
3x = 600 − 150 ← +150 を右に移すと −150
これを 移項 という。項を反対の辺に移すとき、符号を変える。理由は上の「両辺から同じ数をひく」そのもの。
いろいろな形の解き方
例 2: 両辺に x がある 5x − 3 = 2x + 9
- x の項を左、数を右に移項: 5x − 2x = 9 + 3
- まとめる: 3x = 12
- x = 4
例 3: かっこがある 2(x − 3) = 8
方法 A: 展開する。2x − 6 = 8 → 2x = 14 → x = 7
方法 B: 両辺を 2 でわる。x − 3 = 4 → x = 7(右辺が 2 でわり切れるときは速い)
例 4: 分数がある
- 1 を移項:
- 両辺に 3 をかける: x = 9
例 5: 文章題 ある数 x を 3 倍して 200 をひくと 1000 になった
- 式にする: 3x − 200 = 1000
- 3x = 1200
- x = 400
- 確かめ: 400 × 3 − 200 = 1000 ✓
解いたら確かめる
解を元の式に入れて、左辺 = 右辺になるか見る。5x − 3 = 2x + 9 に x = 4 → 左 17、右 17 ✓。
確かめれば計算ミスに自分で気づける。
練習してみよう
- → 4x = 16 → x = 4
- → 4x = −12 → x = −3
- → x + 2 = 5 → x = 3
- → → x = 12
よくある間違い
- × 移項したのに符号を変えない(3x + 150 = 600 → 3x = 600 + 150)→ 移項したら 符号が変わる
- × 2(x − 3) で後ろの −3 に 2 をかけ忘れる(2x − 3 = 8)→ 2x − 6 = 8
- × 両辺を 3 でわるとき片方だけわる → 等式の性質は 両辺に 同じ操作
- × 答えを確かめない → 元の式に入れて左右が一致するか見る
練習の前に
移項・両辺に x・かっこ・分数係数・文章題が 20 問。答えは x の値(整数。負の数は −3 のように)。
「x の項は左、数は右」に集めてから、係数でわる。